2021年3月9日

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緊急地震速報は警報と予報の2つ、官民で発報しています。

 

 

2021年2月13日の午後11時過ぎ、福島県沖を震源とする最大震度6強の非常に強い揺れが発生しました。東日本大震災から10年の節目、気象庁は今回の地震は10年前に起きた地震の余震であると公表しています。

 

このような地震を知らせる緊急地震速報には警報予報の2つがあることをご存じでしたか?

 

 

 

「警報」は気象庁が震度4以上の可能性がある地域を対象に出すエリア情報です。多くの方は、「エリアメール」等でご存知かと思いますが、TV/ラジオ/ケータイを経由して流れてくる緊急地震速報が「警報」です。

 

これに対して「予報」は民間が出せる地震情報です。
こちらは企業やビル、学校、病院等で使われている緊急地震速報で、専用の受信装置で気象庁からの速報をインターネット経由で受信し、館内放送の自動放送やエレベーターの安全着床、工場等のシャッターやドアの事前開放など、「訓練ができる体制のある場所において特定の方に対して出す」緊急地震速報となります。

 

警報との違いは端末の設置場所の経度・緯度や震源地の地盤振動などを独自に感知して出すピンポイント情報です。

設定震度も自由に決めることができるため、大きな病院などでは病棟内は震度4で館内放送を自動立上放送、手術室のみ(小さな震度の時もわかるように)震度3で放送開始・・など、

異なる放送震度を設けることでより患者さんの身の安全を守るシステムが構築できますし、

沿岸部にある工場では、
例えば館内放送は震度4以上で放送させ、工場のシャッターを震度5弱以上と津波警報で全開放させるよう自動化させるなど、震度別に建物設備の制御をされるなど、安全対策を取られています。

 

なお、「警報」「予報」の違いで、最も違うのは伝達速度です。予報はインターネットでダイレクトに情報が入手できるので、テレビやエリアメールで届く「警報」よりも早く情報を知らせることができます。 同じ地震であっても、「予報」で受信したほうが、早く受信できるので、猶予時間を長く取れ、死傷率の軽減化に有効です。

緊急地震速報には「広域型の警報」と「特定地域・利用者型の予報」の2つの情報があるのです。

 

当社の建物用緊急地震速報受信機「ハザードプロ」と災害用無線機「ハザードトーク」は「予報」が受信でき、同じ地震であってもエリアメールより早く放送が開始されます。

 

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