2018年4月1日

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屋内で通話できない通信機器は役に立たない!?

 

 

非常通信手段の中には、屋内で通話出来ないものも多くあります。

 

たとえば衛星電話の場合、高価なアンテナ敷設をすれば屋内(※固定場所に限定)でも通話可能ですが、大抵の場合はアンテナ敷設までせずに衛星端末だけの購入となっているため、屋外に出ないと通話ができない状態となっているケースが大半です。

 

屋外でしか通話できない通話手段のままでは、災害時に通話をする為だけにフロアから降りて建物を出て、衛星までを直線で結べる見晴のいい場所まで行かないと通話が出来ないことになります。衛星電話の電波は直進性であり、建物内には回り込んでこないからです。

 

またその場合、地震時にはエレベータを使用できないため、階段で往復することになります。そして、通話相手も 同様に屋外に出ている状態でないと、着信を受けられません。

 

通話内容の報告の為に屋内に戻ってしまうと、着信が受けられないので、誰か別の担当者が着信待ちの為に屋外に常に出た状態となります。

 

衛星電話は山頂や海上、津波襲来予想エリア等では高い通話機能を発揮できる端末ですが、ビルの乱立する都心部では通話場所の確保に労力が伴います。東日本大震災をきっかけに衛星電話をご導入されたお客様のなかには、通話訓練をされてみて初めて、屋外でないと使えないと知った企業様も多くいらっしゃいます。被災後は、ビルの階段には人でごった返しており、階段の昇降には時間と体力の負荷も大きくかかってきます。繰り返し行ったり来たりの階段昇降をしていては、ご担当者の体力も時間も奪われることになり、機動力が問われるBCPをこなしていけないことになります。

 

耐震化されたビルの中で通話できたほうが、BCPは円滑に対応できます。また、衛星電話なかには電波状態が天候に左右される機種もあります。TVの衛星通信と同じで悪天候の時に途切れたりするのと同じです。

 

「当社のBCPは天候が悪いから遅れる」「うちは天候が回復してからでしか連絡できない」では通用しません。

 

天候の良い日だけを想定した通信訓練は要注意です。雨や大雪の際にも通話訓練をしてみることも重要です。

 

非常時において、建物内外で通話でき、天候に左右されずに通話できることが重要です。

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