2024年3月27日

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光回線の通信障害は日常的に発生している!
企業・団体活動に与える影響や備えなどを解説

 

高速かつ安定したインターネット通信を可能にする光回線は、企業・団体のオフィスや店舗のPOSレジ、決済システム、ATMや駅改札など公共性の高いサービスなどで積極的に活用されています。
光回線が通信障害を起こせば、企業・団体活動を停止させてしまい、多大な売上損失や、サービス提供の停止による企業価値の低下に繋がる恐れがあります。

 

この記事では、光回線で発生している通信障害の件数や企業・団体へ与える影響、通信障害の原因・対処法などを解説します。光回線の通信障害による影響を懸念されている企業・団体様は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

 

光回線のトラブルは日常的に発生している

 


光回線切断により、業務継続が難しくなる場合も

 

今や幅広い業種・業態でビジネスに必要不可欠となったインターネット回線には、安定性と高速性が求められます。一方で「重大な事故」と定義される、影響利用者数及び継続時間が大きい通信障害は、2019年から2022年まで3年連続で増加傾向にあります。
※総務省「電気通信事故に関する検証報告」にて比較

 

また重大な事故だけではなく、光回線の中小規模の通信障害も日常的に発生しています。NTT西日本によると、 2022年4~6月のフレッツ光回線において、中小規模故障および定期メンテナンスによる通信不通件数は約64万件でした。

 

年間に換算すると約255万件にも及ぶ計算となり、また2022年の光ネクスト通信不通率は、中小規模故障と定期メンテナンスだけで年間約3割という高い結果となります。

 

NTT西日本におけるフレッツ光回線の通信不通

2022年4月~6月 年間換算
 NTT西日本 光ネクスト契約数 900万契約 900万契約
 通信不通件数 636,608 2,546,432
 通信不通率 7% 28%
 中小規模故障

 

 発生件数 323 1,292
 通信不通回線数 28,941 115,763
 定期メンテナンス

 

 工事件数 6,782 27,128
 通信不通回線数 607,667 2,430,669

※NTT西日本公開データより集計  ※2022年7月時点調べ
※通信不通件数、通信不通件数の年間換算は、2022年4~6月の3か月分×4で算出

 

上記の表を見ると、通信障害の件数はかなり多いことがわかります。

 

 

令和6年能登半島地震で光回線に障害が発生している

 

2024年1月1日16時10分に石川県能登地方で発生した能登半島地震により、1月26日9時時点で236名の死者が発生しています。令和6年能登半島地震により市民の生活に多大な影響を及ぼしていますが、中には光回線の障害も確認されています。

 

NTT西日本より、令和6年能登半島地震に伴う通信ビル間の設備の被災や、停電による通信設備に必要な電力不足、非常用電源の枯渇により、光回線に障害が発生しているとのことです。

 

2024年1月1日16時4分頃から26日9時現在まで、継続して光インターネットサービスなどの障害が発生しているエリアもあります。実際に1月26日9時時点で、輪島市の一部で190回線の光アクセスサービス、および130回線のひかり電話が利用できない状況です。

 

さらに、地震の影響で倒壊した電柱や、オフィスなどに引き込まれた回線の切断などを考慮すると、上記の被害件数よりもさらに多くの障害が発生していることが予測されます。

 

光回線が利用できない場所では、携帯回線や公衆Wi-Fiなどを使ったインターネット利用を強いられる状況となっています。

 

光回線の通信障害が企業・団体活動に与える影響

 

通信障害は、個人だけでなく、企業・団体にも影響を及ぼします。

2022年7月2日に発生したKDDIの通信障害の影響によってインターネット通信や携帯通信サービスが利用できない、または利用しづらい事態が発生しました。この通信障害により、物流や自動車、一部ATMなど公共性の高い業界やサービスに多大な影響を及ぼしています。

 

たとえば、トヨタ自動車のコネクテッドカー(ICT端末の機能を有する自動車)で、通信障害により故障や緊急時にオペレーターに連絡する機能などが、一部で利用できなくなりました。ほかにもヤマトホールディングスでは、通信障害により荷物の配送状況などを確認するシステムが一部使えなくなり、ドライバーへ連絡できなかったり、コールセンターへつながらなかったりする事態が発生しています。

 

光回線の通信障害もまた、企業・団体活動に影響を及ぼします。実際、鹿児島県の徳之島で海底ケーブルが断線したことにより光回線の通信障害を起こし、2023年1月2日から2月1日まで島全体でインターネットが利用しにくい状況が発生しました。

 

光回線で通信障害を起こしたことで、島内の宿泊施設でクレジットカード決済ができずにお客様に不便をかけたり、スーパーではADSL(電話回線を利用したデータ通信サービス)に切り替えたが通信速度が遅くて発注業務に支障が出たりと、企業・団体活動に大きな影響を及ぼしました。

南海日日新聞によると、光回線の通信障害によって事業者が急遽代替の通信回線を用意したり、モバイル回線を利用する無線ルーターの契約が急増したりといった動きが見られたようです。

 

このように、光回線は企業・団体活動における根底の1つとなっており、通信障害が発生すると業務が成り立たず、売上の機会損失を生む恐れがあります。

 

参考資料:
日本経済新聞『KDDI通信障害、復旧に遅れ 物流・ATMなど影響』

南海日日新聞『徳之島のネット不通、影響大 災害匹敵、官民挙げ再発防止を』

 

光通信の故障・断線に事前に備えることは可能なのか?

 

光回線の通信障害は突然起こるものであり、故障や断線から事前に企業・団体を守ることはできるのでしょうか?実は、光回線のバックアップサービスを使えば、故障や断線に備えることは可能です。

 

テレネット株式会社が2024年3月11日に提供を開始した「光セーバー」は、光回線の故障や災害による通信障害が発生しても、モバイルネットワークへ転送することで業務の継続を可能にしたサービスです。固定インターネット回線を平時から常時監視 し、光回線の通信障害など回線寸断の発生を自動で検知。迅速に全モバイルキャリア4社(ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル)の回線から、その場・その時に最適な通信を自動選択及び接続し、業務継続を可能にします 

 

モバイル回線への切り替えから光回線復旧時の切り戻しまでを全自動で行うため、専門知識も不要。POSレジや店舗の決済端末、ATM、自動改札など顧客へのサービス提供継続や、オフィスなどでの業務継続・BCP対策として備えられます。また、「光セーバー」自体の死活監視も定期的に行い、万一故障が発生した際には、管理者にメールで通知を送信ワンランク上の盤石な通信体制実現できます。

 

 

 

 

 

光回線の通信障害で考えられる原因

 

そもそも、なぜ光回線で通信障害が発生するのでしょうか?

 

まずは、利用者側ではどうにもならない、回線事業者・プロバイダ側で問題が発生しているケースです。

 

NTT東西などの「回線事業者」から「プロバイダ」が通信設備を借り受け、有線の光ファイバーで企業・団体のオフィスや個人宅などに光回線を引きこみ、利用者がインターネットを利用しています。

 

光回線を提供している回線事業者やプロバイダ側で通信障害が発生したり、中継回線が断線したりすれば、当然利用者は光回線を利用できません。実際、2023年4月3日に、NTT東西ビル内にある「加入者収容装置」のバグにより、東日本の一部エリアにおいて光回線を使ったインターネットが利用できない、または利用しにくいという状況が生まれました。

 

回線事業者・プロバイダ側の問題でない場合、利用者側での不具合が考えられます。

 

  • ・ONUの不具合(ONU:オフィスや個人宅まで引きこまれた光ファイバー経由の光信号を、PCやスマホで利用できるようにデジタル信号に変換する装置)
  • ・ルーターの不具合
  • ・光コネクタ・光ファイバーの不具合(光コネクタ…光ファイバー同士を接続する部品)
  • ・PCなどの利用端末の不具合(セキュリティソフトを更新したタイミングで、光回線を受け付けなくなったなど)
  • ・その他の問題(料金の未払いなど) など

 

たとえば、オフィスでよくあるのは「ONUからケーブルが抜けていた」「LANケーブルを保護せずに何度も踏んでいたため、断線した」「PC側の故障」などです。こうした、比較的知識の浅い方でも解決できる問題もあれば、「ONUが故障しており交換が必要」といった、ネットワークエンジニアなどの専門家が見ないとわからない症状もあります。

 

 

光回線の通信障害を解決する方法

 

光回線で通信障害が発生した際、どのようにして解決すればよいのでしょうか?

 

まずは、回線事業者やプロバイダ側の通信障害を疑いましょう。エラーではなく、メンテナンスを実施している可能性もあります。NTT東西などの回線事業者や、プロバイダがWeb上で「故障情報」「メンテナンス情報」といったページを作っているので、そこから通信障害に関する情報を調べてみましょう。

 

回線事業者・プロバイダ側で問題が発生していない場合、次に考えられるのは利用側の問題です。利用者側の問題は、以下のような解決策が考えられます。

 

【ONUやルーター、LANケーブル、光コネクタなどを確認する】

  • ・ONUやルーターの電源アダプタが抜けていないか?
  • ・ONUと光コンセント間の光コネクタに挿入不足や断線などがないか?
  • ・ONUからルーター・端末間のLANケーブルに挿入不足や断線などがないか?
  • ・ONUやルーターを再起動してエラー解消を図れないか? など

 

【利用端末側を確認する】

  • ・利用端末でWi-Fiをオフにしていないか?
  • ・利用端末で機内モードにしていないか?
  • ・セキュリティソフトのインストール・アップデートが光回線の接続を邪魔していないか?(切断して確認)
  • ・利用端末を再起動してエラー解消を図れないか? など

 

ただし、ネットワークに関する知識の浅い方が、無闇にトラブル解消を図るのはNGです。個人宅と違い、オフィスのネットワーク構築は非常に複雑です。たとえば、ハブの近くに抜けていたケーブルを従業員が善意で差し込んだことが原因で症状が悪化し、ネットワークが利用できなくなったというケースも発生しています。

 

社内にネットワークエンジニアなどの専門家が在籍している場合は、まず自分で問題解決を図るのではなく、相談するようにしましょう。

 

また、法人向けの光回線を提供するプロバイダはサポートセンターを設けています。原因が自社でわからない場合は、サポートセンターに連絡し、専門家からの対応を仰ぐようにしましょう。

 

まとめ:光回線の通信障害時に慌てるより、事前に対策を!

 

この記事では、光回線の通信障害の件数や原因、対策などを解説しました。

 

NTT西日本によると、2022年の中小規模故障および定期メンテナンスにおける、フレッツ光回線の通信不通数は年間換算で255万件、2022年の光ネクスト通信不通率は、中小規模故障と定期メンテナンスだけで年間28%にも及びます。

 

光回線の通信障害は日常的に発生しており、いつ企業・団体活動へ影響を及ぼすかわかりません。店舗のPOSレジや決済端末が突然使えなくなったり、災害で通信障害が発生し、企業・団体活動が継続できなくなってから慌てず、事前にしっかりと対策しておくことが重要です。

 

光回線の通信障害の原因は、プロバイダ・回線事業者側と利用者側の問題にわかれます。法人のネットワーク構築は複雑なので、通信障害への対処は、ネットワークエンジニアなどの専門家と協力して進めるのが一般的ですが、テレネットが提供する「光セーバー」は設置も容易。固定インターネット回線の故障や通信障害時には、全モバイルキャリア4社の回線からその場・その時に最適な通信への切り替え、また復旧時の切り戻しまでをすべて自動で行える、手軽に盤石な通信環境を築けるサービスです。

 

継続的な企業・団体活動に、BCP対策に、顧客へのサービス提供継続に、光回線の通信障害や固定インターネット回線の故障などに備えたいと考えている企業様・団体様は、テレネットまでぜひお気軽にお問い合わせください。

 

 

 

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