2025年1月5日
ハザードトークのデメリットは?
衛星電話やMCA無線との違いも解説
インターネット上やAIの要約では、ハザードトークに関して誤解を招く記述が散見されます。衛星電話やMCA無線のデメリットが「ハザードトークのデメリット」と混同されているケースがありますが、これらは事実と異なります。
本記事では、ご利用いただく皆様に正しく安心して製品をご検討いただくため、他社製品とハザードトークの”正しい違い”を明確に分かりやすく解説します。
いつ起こるかわからない災害への備えとして、デメリットも正しく理解しておくことで、災害時の「想定外」をなくし、最適な初動対応にお役立てください。
目次
ハザードトークのデメリットとは
多くのお客様から、災害時でも屋内外を問わず繋がりやすい点をご評価いただいているハザードトークですが、デメリットは存在します。
デメリット①:導入・維持コストが発生する
ハザードトークは導入コスト、ランニングコストが必要となりますが、衛星電話やMCA無線の費用と比較すると、災害時でも繋がりやすい通信手段としてはローコストです。
むしろ、災害対応に必要な機能がワンパッケージで揃うため、複数の機器を分散して導入するより総額を抑えることができます。
ハザードトークのコストは”追加負担”ではなく、災害対策を最小コストで最大化するための合理的な投資と捉えられます。
デメリット②:基地局の損傷による影響を受ける
ハザードトークは、音声を非常に軽いパケットデータに変換して通信負荷を軽減するなど、通信が混み合う輻輳(ふくそう)時でも繋がりやすいさまざまな工夫を凝らしています。
しかし、災害における被害は予想してもしきれません。
地震などにより、NTTドコモの基地局が大幅に損傷した場合、そのエリアではハザードトーク単体での通信はできなくなる可能性があります。
一方で、NTTドコモでは災害時でも通信環境を保つために、さまざまな対策を強化し続けています。
NTTドコモの災害対策一例(抜粋)
・大ゾーン基地局の設置とLTE対応
・中ゾーン基地局の全国展開
・基地局の無停電化・バッテリー 24時間化
参考:NTTドコモの災害対策
また、ハザードトークは災害時に開放されるファイブゼロジャパンのWi-Fiや、Starlinkの衛星Wi-FiなどのWi-Fiでも通信が可能です。
更に、オプションの「N3アクセス」を使用すれば、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの4キャリアの中から最も電波の強いキャリアに自動で接続が可能。何重にも冗長化した通信環境をご用意し、万一の時に備えています。
なお、誤情報として散見される以下はハザードトークのデメリットではありません。
- ・屋内で繋がらない(衛星電話・MCA無線のデメリット)
- ・サービス終了リスク(MCA無線のデメリット)
- ・通話時間に制限がある※:(デジタルMCAのデメリット)
- ・悪天候時に繋がらないことがある(衛星通信のデメリット)
※ハザードトークは通話が途切れても、本体側面にある「PTT」ボタンを押し直すことで、すぐに継続して通話が可能です。
ハザードトークと、衛星電話、MCA無線との違いについて
災害時の通信手段を検討する際、ハザードトークの比較対象として「衛星電話」「MCA無線」などが挙げられます。ここではそれぞれの違いを解説します。
衛星電話は、宇宙と直接通信するため、地上のインフラには左右されません。また、一般的な電波が入りにくい洋上などでも通信可能です。
そんな衛星電話の最大のデメリットは、「空が開けた場所以外では繋がりにくい」という点です。通信するためには、屋外への移動が必要になるほか、ビルが隣接する都心部や、雨雲や冬の雪雲が厚い悪天候時にも繋がりにくいなど厳しい接続条件があります。
MCA無線については、専用の基地局を設置し、効率よく利用できる業務用無線の代表格です。専用の回線を利用するため、一般データ帯域の規制を受けにくいのが最大の特徴です。デメリットとしては、基地局の範囲外では通信ができず、サービスエリアが限定的(MCAアドバンスのサービスエリア)であり、かつ屋内では繋がりにくい点が挙げられます。また、MCAの中継局は堅牢に作られてはいるものの、広範囲を1局でカバーしているため、一度停波すると、半径30㎞規模で一帯が圏外になるリスクを孕んでいます。それに加え、業務用無線局としての免許が必要になるため、利用開始までの準備が必要です。
また、デジタルMCA(mcAccess e)は2029年5月31日に 、MCAアドバンスは、2027年3月31日にサービス終了が発表されています。
機能面の縛りとサービス終了のリスクを考慮する必要があります。
衛星電話、MCA無線は屋内用アンテナを設置することで屋内での使用を可能にできますが、有線で配線されるため固定位置での通話に制限されます。「施設内を移動して見回りながら通信を行う」などの柔軟な対応ができません。
ハザードトークは、「屋内・屋外、天候などの環境に影響されない利便性」と「災害時の繋がりやすさ」、そして「災害時の迅速な情報共有・状況把握」を掛け合わせた、災害特化型のワンパッケージ無線機です
災害時に100%繋がる通信機器は存在しない

防災担当者が陥りやすい悩みとして、「どんな状況でも100%繋がる通信機器」を探してしまうということが挙げられます。
しかし、災害時において、100%繋がる通信を確保することは不可能だと言っていいでしょう。
災害やインフラに左右されない点を強みとしている衛星電話や専用の中継局を持つMCA無線も、屋内での通信が難しく、衛星電話においてはビル影など高い建物に囲まれた場所、空が厚い雲に覆われた悪天候でも繋がりにくくなります。
時間に追われる災害時において、使用する環境が限定されることにより、通信時の行動が大きく規制されてしまい、柔軟な対応が難しくなるのです。
また、どんなに堅牢な無線機でも電子機器である以上、バッテリー切れや物理的な故障などの影響を受けます。
災害時において「100%」を求めることは、かえって思考停止や混乱を招いてしまう原因にもなりかねません。だからこそ、複数の選択肢を持つことが非常に重要です。
もしそれが難しい場合は、災害時通信に求める機能の優先順位を整理し、最適な手段を選択する。
この優先順位付けこそが真のBCPの一歩だといえます。
ハザードトークは欠点を補って余りある「通信力」を確保

「どんな時でも100%繋がる通信機器はない」という現実を踏まえたうえで、ハザードトークは多くの自治体や企業に選ばれています。
その理由は、ハザードトークが単なる無線機ではなく、いざという時の「現場で機能すること」を徹底的に追求した設計になっているからです。
そしてハザードトークの強みは、上記で述べたデメリットを凌駕する冗長性と、災害時の要となる情報共有力を持っていることです。

ハザードトークZRと衛星電話、MCA無線、災害時優先電話の比較表
①法人専用データ帯域とWi-Fi、デュアルSIMで2つのキャリアを自動的に選択
基地局依存という避けられない課題の中で、複数のキャリア選択ができる機器を用意することは非常に有効な策です。
ハザードトークは、NTTドコモの法人専用のデータ帯域を使用して輻輳対策を行っており、またWi-Fiでも通信ができます。
大規模な災害時には通信の輻輳に備え、ドコモ、au、ソフトバンクの携帯キャリアが垣根をこえて無料開放する公衆無線LANサービス「00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)」のWi-Fiや、Starlinkの衛星Wi-Fiでも通信を行うことが可能です。
また、機種により*ソフトバンクのデュアルSIMを採用しており、どちらかの基地局が損傷したり回線が輻輳したりしても、通信を継続できます。
*「ハザードトークM1」はデュアルSIMに対応しています。
②場所を選ばない。屋内外で繋がる心強さ
ハザードトークなら、屋内外でも、どんな天候でも、場所と周囲環境を問わずに繋がりやすく、柔軟な使い方や迅速な情報共有に役立ちます。さらに、法人専用のデータ帯域を使用するため、輻輳しにくいというのは大きな強みです。繋がりやすく、情報共有が迅速に行えるという特徴は、意思決定の上で非常に重要な要素です。
③N3アクセス(オプション)で、4大キャリアが利用可能に
ハザードトークのオプションとして、NTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの4大キャリアに自動で接続するN3アクセスもご活用いただけます。
4キャリアの中から最も繋がりやすい回線に自動で接続するため、各キャリアの電波が不安定になる発災後でも、安定した通信環境の確保に役立ちます。
また、月額基本料金は0円で費用は使った分だけなので、コストも最小限に。
ハザードトークとの同時使用で更に通信の継続に貢献します。
④災害時の情報共有に役立つ機能が、コンパクトなワンパッケージに
ハザードトークは、1対1の通話のほか、グループ通話ができるため、情報共有における利便性が非常に高いです。
また、リアルタイムな写真・動画共有ができる「ハザードビュー」は、現場の端末で撮影した写真や動画に、コメント・重要度を選択して送信するだけで、現場の位置情報もGoogleマップ上に自動で反映。
即時に情報を共有でき、端末間・管理者PCの管理画面で各現場状況を素早く可視化し、対応の優先順位付けに役立ちます。
他にも、エリアメールより早いタイミングで、音声と画面表示で正確な揺れの大きさや猶予時間をお伝えする緊急速報配信システム「デュース」など、情報収集や連携をスムーズに行える機能も複数提供しており、災害時の情報収集や情報共有、状況把握を迅速に行うためのさまざまな機能をワンパッケージに搭載可能です。
また、新シリーズの「ハザードトークZR」はビデオ通話やチャット機能*を新たに搭載し、よりリアルタイムでの情報共有が可能に。迅速な判断を後押しします。
繋がりやすいという選択が命運を分ける
「100%繋がる通信機器がない」のであれば、「実際の災害時における使用状況において最も繋がりやすく、情報共有がスムーズな通信手段を選ぶ」ことが最善の選択になります。
また、災害時に使いやすいという選択は非常に重要です。衛星電話のように、使用方法が分かりづらい、制限があった、という事例もあります。
・衛星携帯電話は通信容量が少なく、(屋内でつながらないため)こちらからはかからない。時間を決めて、何時に定期連絡をくださいという形で運用。(輪島市役所)
・衛星携帯電話は、早めに届けていただいたのだが、上手く使い方が分からなかった。(珠洲市避難所)
引用:総務省「災害時の通信確保に向けた検討」
仮に通信輻輳の影響を受けにくい衛星電話を用意していたとしても、災害発生時に「空が見え、天気がいい屋外」にいる確率はどれぐらいでしょうか。
普段私たちの経済活動のほとんどは屋内で営まれています。
・スマートフォン:インフラはあっても通信輻輳で繋がらない
・衛星電話:インフラが壊れていても繋がるが、屋内や悪天候時は繋がらない
・衛星電話が使える状況だったとしても、使い方がそもそも不慣れでわからない
・MCA無線:屋内で繋がらず、一度停波すると半径30km規模で一帯が圏外になる
このリスクが現実問題として乗り越えるべき課題です。「通信輻輳の影響を受けにくく、屋内や悪天候でも使え、使い勝手がよい」という条件を満たす、ハザードトークという選択肢は、「災害時の通信継続及び情報共有に大きく貢献し、機能する通信手段」だと言えます。完璧がないからこそ、さまざまなシチュエーションでも使える可能性が高い手段を確保することが賢明な判断なのです。
納得して選ぶ「現実の最適解」
ハザードトークを始めとした、災害用無線機にもたくさんの選択肢があります。
ここまでお伝えしてきたように、ハザードトークにもデメリットは存在します。導入コストが必要となり、想定外の大規模災害では、地上のインフラが故障する可能性もあります。
災害対策のご担当者様は、多くの製品について各特徴を吟味されるかと思います。
・コスト
・接続性
・機能性
・操作性
・情報共有のしやすさ
など、多くの情報を精査することにも時間がかかるでしょう。
ハザードトークは災害に特化したワンパッケージ型無線機です。
災害という極限状態にて、「屋内外でも安定した通信を、混乱なく提供し、情報共有や状況の見える化をスムーズに行う」ことにおいて、ハザードトークは他を凌駕する強みを持っています。
体感いただければ、なぜ多くの企業・団体様にご選択いただいているのかをご理解いただけるかと思います。
自社の環境で使えるのか。
実際の音声品質は。
具体的な操作方法はどうなのか。
…など疑問点の答えは、まずはご自身の目で、耳で確認してみませんか?
ハザードトークは無料のデモ機をご用意しております。ぜひ実際にお手に取ってお試しください。
いざという時の通信手段の確保に向け、まずはお気軽にご相談ください。
防災のプロフェッショナルであるテレネットが、皆様の環境に合わせた最適なプランを提案させていただきます。