<館内放送設備・自動ドア・エレベーター連動 事例>

インタビュー

株式会社豊田自動織機中島様 株式会社豊田自動織機様 会社建物
株式会社豊田自動織機
トヨタL&Fカンパニー
企画管理部
防災安全推進プロジェクト 中島 勉 様

設置先会社情報

 設 置 先 :株式会社豊田自動織機様      設    立:1926年(大正15年)11月18日
 資 本 金: 804億円(2014年3月31日現在)   社 員 数 : 49,333名(2014年3月31日現在)
 本   社:愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地
 事業内容:繊維機械、自動車、産業車輌等の製造・販売及び物流事業など
 主要株主:トヨタ自動車株式会社 23.51%
        株式会社デンソー 9.10%
        東和不動産株式会社 4.82%
        (2012年3月31日)

このたびは、弊社緊急地震速報受信機をご導入頂きありがとうございます。
ご利用頂いてから時間も経ちましたので、良い点などいろいろと教えて頂けたらと思います。
早速ではありますが、御社でどのようなBCP対策や防災対策をしていますでしょうか。
また、地震に限らず、どんな取組みを行っていますでしょうか。

BCPとしてやっているのは想定される南海トラフ地震の対策をしています。
実際には豪雨、大雪の際に応用して対応しています。

緊急地震速報受信機を整備して受信されるようになりましたが、どんな効果を出すことを目的として検討されましたでしょうか。

未設置だった小規模拠点に、導入しました。来訪されるお客様や従業員の安全に配慮しました。
速報を流すとともに避難に必要な「自動ドア連動」や「エレベーター」を連動させました。

システム構成図

導入されるにあたり、検討期間、検討内容、また当社に 決められた理由は何でしょうか?

連動システムの検討で避難経路にある設備を洗い出し、現状の運用について調べた上で連動させる設備を選定しました。テレネットさんは、当社の検討結果に対応してもらいました。

実際に南海トラフ大地震に備えて、どのような対応を考えていますか?
緊急地震速報受信機を導入頂きましたが、他にも何か対策しているものはありますか?

ハード、ソフト両面があります。
ハードでいきますと、工場で避難する時に、止めなければいけない設備は感震器を全て付けて、
自動停止をさせます。
「人命第一」と考えてそれにあったハード面を整えています。工場内には、いろいろな危険場所があり建屋的には対応はしていますが、工場では外に逃げ出すことを前提としています。
揺れだしたら、逃げ込むシェルターも工場内に設置しています。

シェルターについてはどのようなものでしょうか。例えば上からモノが降ってきても大丈夫でしょうか。
また、いくつほど、整備されましたでしょうか。

鉄骨組になっているので、上から構造体が落ちてきても耐えることができます。工場の奥で働いて
いる人が緊急地震速報発報後の避難中に揺れ始めてしまったら、逃げ込めるようにしています。
高浜工場で9箇所整備しています。

ソフト面を教えてください。

ソフト面は、初動行動を明確にして実際の場面で安全が確保されることです。
かわら版などで避難方法を周知し、訓練で確認しています。

避難訓練はどの程度していますか?

避難訓練は年2回(春と秋)実施しています。
実は、9月17日の予定に対し9月16日に実施しました。
訓練で品質不良を出させない対応を取った上ですが、抜き打ち訓練ということです。従来の訓練では気づかなかった課題を洗い出し対策することができました。

昨年、緊急地震速報で大誤報がありましたが、そのとき従業員はどのように対応を?

非常にいい訓練ができたと理解しています。そのとき混乱が起きたので、誤報の決め事として、
1分半揺れがこなかったら、これは誤報であると伝えています。また、その時の経験からBCPの
レベルアップに繋げることが出来ました。

すごいですね。そのような訓練の決め事などを随時周知されているのですね。
ところで、備蓄対策などは何かされていますか?

現状、従業員の帰宅困難者と周辺住民を受け入れ用に、900人の毛布と食糧・水など
3〜4日分程度の用意と避難場所を確保しています。

燃料備蓄はどう考えていますか?

フォークリフト製造用に貯蔵している燃料を非常用発電機などに利用します。

いつ災害が起きても対応できるように、きちんと揃っていますね。
最後に、今後強化されたいことや、引き続きやりたいことは、どんなところでしょうか。

従業員が、自分と家族を自ら守らないと会社のBCPで決めたことが実現できないと思います。
防災意識が高揚し、家庭の防災が進むことを望みます。
社内の各部署・各個人が自らのことを意識し、自立かつ自律して防災活動に取組めるようにしたいと思います。

お忙しいところ、お時間頂きありがとうございました。

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